当ラボに前世療法にお越しになる方の全てが療法に該当するわけではなく、興味であったり、自己実現への手がかりであったりする。
しかし催眠中インナーチャイルドが顕現したり、大人になってもトラウマに苦しんでいる方も決して少なくはない。その方々と接する上で前世療法を成功させるコツのようなものがあるとすれば、お一人お一人それぞれの心が感じる健康な状態へのプロセスがよく似た過程を取る事を念頭に置いておく必要があると思う。マクロな視点ではあるが
そこに相手への深い洞察力が加わる事により クライアント主体の前世療法が出来上がってくることをまだまだ学びの途中ではあるが強く感じている。
心理療法の経過は療法開始から終了まで ほとんどよく似た経過を辿る。
それは短期であっても長期であっても、そこに催眠が関わっても似た特徴を持つと言われている。
成瀬悟策氏によると大きく4期に分けられると言う。
【第一段階】は、クライアントに必要な準備段階が出来上がるまでの時期で、導入段階と言われ、普通は治療のための人間関係である治療関係が重視される。クライアントに自ら治療に協力しようと言う積極的な心構えが構成されてくるまでの段階で催眠を利用するときはこの時期にある程度の誘導経験を得させると後が容易に進みやすい。
【第二段階】は、クライアントの症状や不安、人間関係、態度、人格についての現状、特徴、傾向、過去経験、心理的原因、他の症状や行動と原因との関連などを明らかにして、問題を理解させ、新しい態度や行動形を作らせていく分析と総合の段階である。催眠が最も特性を発揮し、その進行に貢献できるのはこの段階においてである。それは、いずれの立場からの治療であろうと変わらない。
【第三段階】は、すでに得られた洞察、新しい適合的行動型を治療場面と言ういわば非現実的状況だけでなく、現実の生活場面へまで持ち込めるように仕上げていく。この時期は催眠も覚醒も併用して援助が多く行われる。
【第四段階】は治療場面から離れて独立した個人として現実の生活場面へ戻っていく段階で治療的人間関係や催眠関係を解消し自ら行動することを延長される終結の段階である。
以上は正常の覚醒条件下での一般的な治療過程だがたとえ催眠だけを利用したような場合でもやはり似たような過程をたどる事はそれが治療過程である以上変わりがない。
(参考文献:成瀬悟策著 催眠面接法より一部抜粋)